最低でも1フレームは遅延してしまう「倍速駆動」対応テレビ
テレビ&ディスプレイ業界では,毎秒60コマ(≒60fps,60Hz)表示を基準としていることを知っている人は多いと思います。映画などだと,毎秒30コマだったり24コマだったりすることもありますが,(特殊機能を備えた一部製品を除けば)毎秒60コマに変換して表示される仕様です。
倍速駆動は,この毎秒60コマの表示サイクルを,2「倍」である毎秒120コマへ拡張するものになります。
現在,PCゲームを除けば,民生向けに流通している映像コンテンツで毎秒120コマのものはほとんどありません。なので,毎秒60コマからなる映像を毎秒120コマへ拡張するにあたっては,中間画像を映像プロセッサでリアルタイムに算術合成して表示する必要があります。この中間画像を,実体のあるフレーム(以下,実体フレーム)との兼ね合いで「補間フレーム」と呼んだりします。
このあたりの流れをまとめたものが下の図です。